睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が止まる状態が何度も繰り返される睡眠時無呼吸症候群は、日中の強い眠気や集中力の低下につながり、高血圧や心臓の病気のきっかけとなることがあります。多くは睡眠中にのどの空気の通り道が狭くなることで起こり、いびきを伴うことが多いです。原因には、あごやのどの形、肥満などの身体的な特徴が関係します。診断は専用機器で行い、治療には夜間に使用するCPAPやマウスピース、のどを広げる手術などがあります。
小児では夜尿や成長への影響につながることがあり、アデノイドや扁桃が大きい場合にみられます。成人・小児ともに、耳鼻咽喉科で鼻やのどの状態を確認することが大切です。

このような方はご相談ください
- 寝ているときに息が止まっていると言われる
- いびきが大きい
- 就寝前にお酒を飲む習慣がある
- 朝起きたときに頭痛やだるさがある
- 昼間に強い眠気がある
- 首が太い、歯並びが悪い
- 血圧の薬を飲んでいても朝の血圧が高い
- 糖尿病がある
主な症状
就寝時
- いびきをかく
- いびきが止まり、大きく息を吸って再びいびきをかく
- 呼吸が止まる
- 呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
- むせる
- 何度も目が覚める(トイレに起きる)
- 寝汗をかく
起床時
- 口が渇いている
- 頭が重い・痛い
- 熟睡感がない
- すっきり起きられない
- 身体のだるさがある
日中
- 強い眠気
- 倦怠感
- 集中力が続かない
- 常に疲労感がある
主な原因
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸や低呼吸が何度も起こることで、日中の眠気や集中力の低下のほか、高血圧・心疾患・脳卒中・糖尿病などのリスクにつながることがあります。
主な原因は、上気道(空気の通り道)が狭くなることで、肥満、首まわりの脂肪、下あごや舌の位置、首の太さなどが関係します。ただし、痩せている方や女性でも発症することがあります。
検査方法
簡易検査
自宅で使用できる検査機器を用いて、普段の睡眠環境のまま、呼吸の状態やいびきの有無を調べます。指や鼻の下にセンサーをつけて測定し、無呼吸の有無や回数を確認します。仕事や生活に支障が出にくいため、まずはこの検査を行うことが多いです。
検査内容によって費用が異なる場合があり、酸素の状態や気流、いびき音などを確認するタイプがあります。簡易検査では睡眠の深さまでは分からないため、必要に応じて入院による精密検査へ進むことがあります。
精密検査
医療機関に1泊して行う、より詳しい検査です。鼻や口の空気の流れ、血中酸素濃度、胸・腹部の動き、脳波、眼球の動き、心電図、いびき、姿勢など多くの項目を確認します。
身体にセンサーをつけますが痛みはなく、睡眠中に検査が進みます。結果は記録を分析して判断します。
治療方法
CPAP
CPAP療法は、睡眠中に気道が狭くならないように一定の空気を送り続け、呼吸を保つ治療です。機器からマスクへ空気が流れ、気道が開きやすくなります。日本でも広く行われている治療法です。
初めは「この状態で眠れるのか」と感じることがありますが、医療機関で機器の設定調整を行い、適切にマスクを装着することが大切です。必要に応じて1泊入院し、細かな調整(タイトレーション)を行う場合もあります。毎日継続して使用する治療のため、不安がある場合は医師やスタッフに相談しながら進めていきます。
マウスピース
睡眠時無呼吸症候群の治療として、歯科装具(マウスピース)を用いる方法があります。下あごを少し前に出すことで上気道を広げ、いびきや無呼吸が起こりにくくします。作製は、この治療を扱う歯科医で行うことが望ましいとされています。
軽度から中等症の閉塞性タイプで効果が期待されることがあり、重症度を確認したうえで医師と相談して治療を選択します。保険の取り扱いは歯科医院によって異なるため、個別に確認が必要です。
